雨の夜!…プロローグ!…
わたしは常に誰との待ち合わせでも約束した時間より必ず15分は早く行くようにしていた!…
まぁ、性格だから仕方ない…
待つのは好きではないが、嫌いでもない…
…ユキエは既に来ていた!…
ユキエと店以外で逢うのは初めてだが…
待たせない女は好きだ…
わたしはユキエに対して更に好印象を持った…
ただ…
動物愛護協会からクレームが来そうなシルバーの毛皮のコートは、いただけなかったが…
何か食べた?…
いや、まだ…
じゃあ何か食べに行こ!…
フロントで部屋をリザーブして、わたしとユキエは雨の街へ歩き出した…
二人とも傘を持っていない…
ユキエは自然とわたしの腕に絡み付いてきた…
おい!店の客に見られたらオレ殺されるぞ!…
ふふふ…
大丈夫よ!私…人気ないから…
何喰う?!…
何でもいい…どこか連れてって!…
わたしは六区の小汚ない煮込み屋へ連れて行った…
ユキエはよく食べ、よく呑み、よくしゃべった…
二人とも酔って、雨の中…ホテルへ戻った時は日付が変わっていた…
翌朝、しがみついて寝てるユキエの重みで目が覚めた!…
ユキエも起きた…
ルームサービスを頼みながらユキエが聞いた…
ねぇ!…どこに住んでるの?!…
わたしは西新宿の天井裏に死体があったアパートに住んでいたが、部屋に戻るのは月に一度くらいだった…
銀座八丁目のホテル!…
わたしは笑いながら答えた…
ねぇ…うちに来ない?!…
そんなことをしたらパパに怒られそうだ!…
今はひとりよ!…
わたしは早朝、仕事が終わったあと、タクシーでユキエのマンションがある板橋へ帰る日々が続いた…
お互い、夕方出勤して朝帰りの生活なのですれ違いはなかった!…
ユキエは月に一度、水戸に行ってくる…と言って家を空けた…
わたしは実家にでも行くのかと思い大して気にも留めなかった!…
わたしがユキエの部屋へ転がり込んで四回目にユキエが水戸へ行ってきた日曜の夜にいきなり最終章が来た…
…最終章へ続く……
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